[歴史②]世界史

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レーガー


レーガー

レーガーの生涯・経歴

レーガー(1873-1916)はドイツの作曲家、作曲家、ピアニスト、オルガニスト、指揮者、教師である。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ モーツァルトのピアノ・ソナタ「トルコ行進曲付き」他』 2022/10/17放送。NHK-FM(東京) 『クラシックの庭 マーラー交響曲第1番「巨人」』 2024/4/17放送

1873年にドイツ南部バイエルン王国のオーバープファルツで生まれた。
教育者であり、アマチュアの音楽家だった父の影響でレーガーも幼い頃から音楽に親しみ、オルガンの演奏で優れた才能を発揮した。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ レーガーの「ベックリンの絵による音詩」』 2023/3/1放送。NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ブラームス交響曲第4番』 2023/12/13放送

10代から教会のオルガン奏者を務め、バッハの作品を知って強く惹かれた。この頃の経験が音楽家レーガーの在り方を決定づけることとなった。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ レーガーの「ベックリンの絵による音詩」』 2023/3/1放送

リーマンのもとで学んだのち、ミュンヘンで研鑽を積み、創作とピアノなどの演奏活動を開始した。指揮者としても活動の幅を広げていった。

小学館 『日本大百科全書』。NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ブラームス交響曲第4番』 2023/12/13放送

27歳になった1900年、レーガーはブラームスのクラリネットソナタの伴奏を務め、その美しさに心惹かれた。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ブラームス交響曲第4番』 2023/12/13放送

1907年にはライプツィヒ大学の作曲教授および音楽監督に就任した。

作曲家として国内ばかりでなく、数度にわたる演奏旅行を通じて国外でも名声が高まった。

1911年マイニンゲンの宮廷楽長に就任した。

1915年イエナに移ったが、翌年旅先のライプツィヒで世を去った。

小学館 『日本大百科全書』

レーガーの音楽史における位置づけ

絶対音楽

30年に満たない創作生活のなかで生み出されたおびただしい数の作品は、オペラ以外のあらゆるジャンルに及び、とくに絶対音楽への傾向を強く示している。

バッハベートーベンブラームスの流れを引く彼の音楽は、優れた対位法の技術とワーグナーの半音階の影響の強い和声が、バロックあるいは古典派的な厳格な構成原理と結合し、新しい可能性を追求している。

小学館 『日本大百科全書』

レーガーの作品

レーガーはオルガンの名手でもあり、オルガン奏者として活動する傍らで1000曲にも及ぶ多彩な作品を生み出した。43歳で亡くなるまでに多くの作品を作曲した。
また、先人たちの作品をよく研究し、その編曲や旋律を引用した作品も多く残している。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ モーツァルトのピアノ・ソナタ「トルコ行進曲付き」他』 2022/10/17放送。NHK-FM(東京) 『クラシックの庭 マーラー交響曲第1番「巨人」』 2024/4/17放送

室内楽曲
バイオリンソナタ

バイオリンソナタ 第5番 ヘ短調 作品84

僕がマックス・レーガーという作曲家を聴いたのはこの「ヴァイオリン・ソナタ」が初めてだったのだが、僕はこれ1曲ですっかり「持っていかれて」しまった。
音楽というのは不思議なものだ。たった1曲聴いただけで、その作曲家が自分にとってどういった存在なのか、言葉ではない領域で掴めてしまう時がままある。
僕はこの曲でマックス・レーガーという作曲家の(自分にとって)のっぴきならなさを悟ると、さっそくブッシュが遺したレーガーの弦楽曲アルバムを購入し、クラシックマニアの伯父から昔もらったピアノ曲集を聴き、手に入れられる範囲でレーガーの音源をせっせと買い集めた。そして、深く聴けば聴くほど、レーガーの音楽世界にのめりこんでいった。
1人の作曲家に対して、それほど急にコミットしようとしたことはそれまでなかったように思う。
何故、そんなにマックス・レーガーにのめりこんだのか?
それについて、簡単に説明することはまだできそうもない。
ただ、レーガーの楽曲の殆どが、聴けば聴くほど、自分の似姿を象ったシェルターに入っているように心地よく、本来的と感じられた。酌んでも酌んでも酌み尽くせない滋養に溢れた醸造酒のように。

マックス・レーガーという名の… | 名曲喫茶 月草 https://tsukikusa.jp/archives/563

オルガン曲

レーガーはその43年の生涯においてバッハへの傾倒を深め、オルガンの豊かな表現力に愛着を持ち続けた。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ レーガーの「ベックリンの絵による音詩」』 2023/3/1放送

BACHの4音をモチーフにした「バッハ主題による幻想曲とフーガ」(1900)をはじめとするオルガン曲は、バッハ以降のドイツ・オルガン音楽の最高峰を占めている。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ モーツァルトのピアノ・ソナタ「トルコ行進曲付き」他』 2022/10/17放送

12の小品 作品59

レーガーがオルガンのために書いた曲集。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ レーガーの「ベックリンの絵による音詩」』 2023/3/1放送

12の小品 作品65

レーガーがオルガンのために書いた曲集。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ レーガーの「ベックリンの絵による音詩」』 2023/3/1放送

バッハの主題による変奏曲とフーガ 作品81

レーガーはバッハの作品から対位法のほか構成の美しさや緻密な設計などさまざまなことを学んだ。そして自身の作曲活動の糧としたほかバッハに着想を得た作品を発表した。この作品もその1つ。
主題はバッハのカンタータ第128番から取られた。主題の後に14の変奏と大規模なフーガが続き重厚な音楽世界が広がる。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ レーガーの「ベックリンの絵による音詩」』 2023/3/1放送

クラリネット曲

先述したように27歳のとき、レーガーはブラームスのクラリネットソナタの伴奏を務め、その美しさに心惹かれた。
その後、レーガーは3曲のクラリネットソナタとクラリネット五重奏曲を作曲した。

クラリネット五重奏曲 イ長調 作品146

クラリネットのための室内楽の中で最後に作曲された作品。1915年から亡くなる1916年にかけて作られた最晩年の作品である。
全部で4楽章。その内容はブラームスを思わせるような憂いを漂わせるところもあり、またモーツァルトのクラリネット五重奏曲のような滑らかさもある。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ブラームス交響曲第4番』 2023/12/13放送

管弦楽曲
ロマンチックな組曲 作品125

1912年に作曲された管弦楽曲。夜想曲、スケルツォ、終曲の3曲で構成されている。
なお、1920年にレーガーよりも1歳年下の作曲家シェーンベルクがこの作品を室内楽に編曲している。この頃、シェーンベルクは作曲の傍ら私的演奏協会という音楽団体を結成し、同時代の音楽を中心とした演奏会を開いていた。しかし、主に財政的な理由からオーケストラの作品の多くは室内楽に編曲されて演奏されている。「ロマンチックな組曲」もその1つで弦楽四重奏で演奏するために編曲された。

NHK-FM(東京) 『クラシックの庭 マーラー交響曲第1番「巨人」』 2024/4/17放送

ベックリンの絵による音詩 作品128

バッハに傾倒したレーガーは数少ないながら標題音楽も残している。
管弦楽のために書かれたこの作品もその1つ。ベックリンは19世紀ドイツの画家。レーガーはベックリンの絵に着想を得て、3つの音楽を作曲し、「音詩」と名付けた。
この作品は全4曲からなり、第4曲には酒の神バッカスをたたえる祭りの音楽が置かれている。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ レーガーの「ベックリンの絵による音詩」』 2023/3/1放送

モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ イ長調 作品132

モーツァルトの「ピアノ・ソナタ 第11番 K.331(トルコ行進曲付き)」の第1楽章の旋律を主題にした変奏曲とフーガ。素朴でかわいらしい旋律が壮大なオーケストラ作品に仕上がっている。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ モーツァルトのピアノ・ソナタ「トルコ行進曲付き」他』 2022/10/17放送



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