ケックラン

ケックランの生涯・経歴

ケックラン（1867-1950）はフランスの作曲家、音楽教師である。

シャルル・ケクラン - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/シャルル・ケクラン

ケックランは1867年にパリで生まれた。
23歳になる1890年にパリ音楽院に入学し、マスネやフォーレに作曲を師事した。
なお、フォーレのクラスでラヴェルと共に学んでいる。フォーレからは「ペレアスとメリザンド」の編曲を頼まれるほどで、ラヴェルとは独立音楽協会の設立に携わった。

NHK-FM（東京）『クラシックカフェイベールの「フルート協奏曲」他』 2022/11/30放送

1950年に南フランスのカナデルで世を去った。

NHK-FM（東京）『フランス音楽の名曲(4)ベルリオーズとケックラン - ベストオブクラシック - NHK』 2024/5/23放送

ケックランの意義・評価

音楽教師

ケックランは中世の音楽から最新の無調の音楽まで、その知識や関心も広く、教師としても高い評価を受けた。

NHK-FM（東京）『クラシックカフェイベールの「フルート協奏曲」他』 2022/11/30放送

音楽理論家

作曲家として作品番号付きの曲を200以上残しているが、評論や著作を数多く発表していて、むしろ音楽理論家としてより広くその名が知られている。

NHK-FM（東京）『フランス音楽の名曲(4)ベルリオーズとケックラン - ベストオブクラシック - NHK』 2024/5/23放送

ケックランの作品

管弦楽曲

キップリングの「ジャングル・ブック」による一連の管弦楽曲

「ジャングル・ブック」はジャングルでオオカミに育てられ、動物たちと心を通わせながら成長する少年モーグリの冒険物語を中心にした短編集である。
ケックランはこの小説に基づく曲を7曲作曲している。これらはケックランの管弦楽作品の中心となるもので、1899年に最初の曲に取り掛かって以降、作曲とその改訂に40年以上の月日を費やした。

NHK-FM（東京）『フランス音楽の名曲(4)ベルリオーズとケックラン - ベストオブクラシック - NHK』 2024/5/23放送

バンダール・ログ作品176

この作品は1939年から40年にかけて作曲された。
サルの群れにさらわれたモーグリを動物の仲間たちが救い出す内容。

NHK-FM（東京）『フランス音楽の名曲(4)ベルリオーズとケックラン - ベストオブクラシック - NHK』 2024/5/23放送

室内楽曲

オーボエ・ソナタ

この曲は1911年から16年にかけて作曲された。
全部で4楽章。第1楽章は「田園」と書かれ、さらに「大地、農作業、夕べ」という内容が記されている。第2楽章はスケルツォ。ここには「牧神の踊り」と題され、激しく踊る牧神の様子が描写されている。第3楽章はゆったりとしたアンダンテで「田園の夕べ」と題されている。最後の第4楽章はアレグロモデラート。「引きずらずに」と書かれていて、軽快な旋律ののち静かに閉じられる。

NHK-FM（東京）『クラシックカフェイベールの「フルート協奏曲」他』 2022/11/30放送