協奏曲
協奏曲とは
協奏曲の定義・意味など
協奏曲とは、独奏楽器と管弦楽(オーケストラ)とが合奏する楽曲をいう。
岩波書店 『広辞苑 第六版』
補足
協奏曲は多くの場合、誰かからの依頼であったり、演奏者を想定したりして書かれる。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽シューマンのチェロ協奏曲 他』 2022/9/21放送
協奏曲の別名・別称・通称など
コンチェルト
協奏曲はコンチェルトともいう。
小学館 『日本大百科全書』
協奏曲の分類・種類
協奏曲は独奏楽器の数と種別によって分類される。
歴史的に最も古いのは合奏協奏曲で、トリオないしはそれに近い編成の独奏のグループと楽団の全員が演奏する大きな合奏のグループとからなり、両者のあいだで対比が求められる。
これに対して、18世紀の中ごろから主流を占めるのが単一の独奏楽器とオーケストラからなる独奏協奏曲で、独奏楽器の種別に応じてピアノ協奏曲、バイオリン協奏曲、フルート協奏曲などと呼ばれる。
これらの場合には独奏者の華麗な技巧が特に強調され、オーケストラは対等の相手というより単なる引立て役として伴奏の地位に甘んじることも少なくない。
さらに、独奏者が2人の場合は二重協奏曲と呼び、3人の場合でも各楽器の独立性が高いときは合奏協奏曲と区別して、特に三重協奏曲という。
平凡社 『世界大百科事典』。NHK-FM(東京) 『合奏協奏曲の魅力 - 古楽の楽しみ - NHK』 2024/9/5放送
合奏協奏曲
合奏協奏曲とは複数の独奏楽器と管弦楽とが合奏する楽曲をいう。
名手たちの小合奏と全員による大合奏の、すなわち主役たちとその他大勢の、対比というドラマ性を特色とする。
小学館 『日本大百科全書』
コレッリやトレッリ、さらにビバルディらイタリア人音楽家たちによってはぐくまれ、その様式はテレマンやヘンデル、バッハらに伝播した。
小学館 『日本大百科全書』
その多くはリトルネッロ形式で書かれた。
協奏曲 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/協奏曲
独奏協奏曲
独奏協奏曲とは独奏楽器1つと管弦楽とが合奏する楽曲をいう。
協奏曲は独奏楽器1つということもあり、このタイプ=独奏協奏曲は名人芸を究める方向へ発展していく。
小学館 『日本大百科全書』
独奏協奏曲は1710年頃から急速に広まった。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽ヴィヴァルディからバッハへ(5)』 2022/08/26放送
ヴィヴァルディによって確立したとされ、ヴィヴァルディの頃から「急ー緩ー急」の3楽章制が確立された。
中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、36項。協奏曲 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/協奏曲
ヴィヴァルディの470曲の協奏曲のうち、独奏楽器のないタイプが61曲、そして合奏協奏曲は73曲であるのに対して、独奏協奏曲は336曲あり、さらにそのうち222曲がヴァイオリン協奏曲であることに、初期の時代の推移がみてとれる。その後、18世紀序盤を過ぎたころまでに、独奏楽器のないタイプと合奏協奏曲は完全に駆逐される。
小学館 『日本大百科全書』
のちに協奏曲の代名詞ともなるピアノ協奏曲は1780年代のモーツァルトの17曲において決定的な重要性を獲得する。ピアノの時代の到来とともに、ピアノ協奏曲が音楽活動の中心に位置する時期が訪れた。19世紀が経過するほどに、ピアノ協奏曲と、主役の座から降りたとはいえヴァイオリン協奏曲と、ことに19世紀後半から目だってくるチェロ協奏曲の3種に、協奏曲はほぼ限られるようになっていく。
小学館 『日本大百科全書』
協奏曲の構成
独奏協奏曲
古典派以降の独奏協奏曲は原則として3楽章で構成される。
交響曲同様に第1楽章は基本的にソナタ形式である。
協奏曲 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/協奏曲
協奏曲の作品名の付け方・呼び名
協奏曲の作品名の付け方や呼び方は大きく分けて「◯◯(独奏楽器名)協奏曲」と呼ぶ場合と「◯◯(独奏楽器名)と管弦楽(弦楽・管楽)のための協奏曲」と呼ぶ場合の2方式がある。
協奏曲 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/協奏曲
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