ドイツ―テレマン
テレマン
テレマンの生涯・経歴
テレマン(1681-1767)は、18世紀の後期バロック時代に活躍したドイツの作曲家である。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽リクエスト・アラカルト』 2022/08/19放送。岩波書店 『広辞苑 第六版』
1861年ドイツに生まれた。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」 他』 2022/11/24放送
ハンブルク市の音楽監督として活躍して猛烈な仕事ぶりを発揮し、日曜日ごとにカンタータを作曲するだけではなく、様々な行事のためのカンタータやオラトリオを作り、貴族の食事の際に供される音楽ターフェル・ムジークも作曲した。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ おいしそうな音楽(1)』 2023/4/10放送
バッハとも親交がある(後述)。
岩波書店 『広辞苑 第六版』
当時はバッハ以上の人気を誇り、ドイツ最高の作曲家とみなされていた。
小学館 『日本大百科全書』
フルート、ヴァイオリン、トロンボーン、リコーダーなどいろいろな楽器を演奏することができたというエピソードで知られている。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽リクエスト・アラカルト』 2022/08/19放送
テレマンの音楽史における位置づけ
バロック音楽
テレマンは後期バロック音楽の代表的作曲家の1人である。
三省堂 『スーパー大辞林』。NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」 他』 2022/11/24放送
テレマンの意義・評価
ドイツ音楽の先駆者
ドイツは、古典派時代を築いて西洋音楽の中心地になり、バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンというクラシックの保守本流となる。
そのドイツ音楽の先駆者としてあげられるのがテレマンである。
中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、48項。
他の音楽家との関係
ヘンデル・バッハ
テレマンは4歳年下のヘンデルやバッハと同じ時代に活躍した。
ヘンデルとは学生時代からの友人で、バッハとも家族ぐるみで親しく交流し、バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの名付け親でもあった。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」 他』 2022/11/24放送
テレマンの作品
テレマンは管弦楽曲、室内楽曲、歌劇、宗教曲などいろいろなたくさんの曲を残しており、ギネスブックにも載っているほどと言われている。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽リクエスト・アラカルト』 2022/08/19放送
86年の生涯に数千曲に及ぶ膨大な数の作品を作曲し、その数はバッハを遥かに凌ぐ。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」 他』 2022/11/24放送
ターフェル・ムジーク(食卓の音楽)
「ターフェル・ムジーク」と言えばテレマンである。17世紀以降、「食卓の音楽」が数多く登場する中でテレマンのこの作品が今日でも人気を博している。
テレマンが活躍していた18世紀当時、貴族にとって音楽は素晴らしい料理を味わう際になくてはならないものであった。テレマンはこうした風潮をよく理解していて、祝宴にふさわしい曲集を世に送り出した。それがターフェル・ムジーク(食卓の音楽)である。
全部で3つの曲集からなり、いずれも序曲として置かれた管弦楽組曲で始まり、通奏低音付の四重奏曲、協奏曲、ソナタと続き、終曲で結ばれる。
当時の器楽曲のほぼすべてのジャンルが揃っていて、さらに楽器の編成も3つの曲集ですべて異なっており、当時の器楽の様式や技法を全て集めた、まさに集大成といった曲集である。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ おいしそうな音楽(1)』 2023/4/10放送。NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ 湯山昭の「お菓子の世界」』 2024/2/14放送
「バロック音楽の百科全書」とも呼ばれている。
ゲオルク・フィリップ・テレマン - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲオルク・フィリップ・テレマン
この曲集は当時から非常に評判になり、予約出版された1733年には国内外から広く注文が寄せられた。その数何と 206で、その中にはヘンデルからの予約も含まれていたと言われている。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ おいしそうな音楽(1)』 2023/4/10放送
組曲
ハンブルクの潮の満ち干
組曲 ヘ長調「狩り」TWV55:F9
編成はオーボエ、ファゴット、そしてホルンという管楽器のみの編成。全部で5曲からなる。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ 古楽でめぐる「秋」の音楽(2)』 2022/10/20放送
協奏曲
テレマンはさまざまな楽器のための協奏曲も数多く残している。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」 他』 2022/11/24放送
ヴィオラ協奏曲 ト長調
室内楽曲
小室内楽曲集(6つのパルティータ)
「小室内楽曲集」はテレマンが1716年に出版した。
6つのパルティータ(組曲)からなり、各パルティータはゆっくりとした序奏の後にアリアと題された曲が6曲続く。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ 選 ドイツ・バロック時代の復活祭のための音楽を中心に(2)』 2022/10/11放送
協奏曲
フルート協奏曲 ニ長調 TWV51:D1
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