［歴史②］世界史

ブロッホ

ブロッホ

ブロッホの生涯・経歴

ブロッホ（1880-1959）はスイス生まれのユダヤ人の作曲家である。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ 選 ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」』 2023/3/7放送

ブロッホはユダヤ人の家庭で生まれ育った。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ 選 ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」』 2023/3/7放送

ジュネーブでジャック・ダルクローズに、ブリュッセルでイザイに師事したのち、フランクフルト、ミュンヘンで学ぶ。

一時帰国してジュネーブで指揮・教職活動を行ったのち、1916年渡米し、クリーブランド（1920～25）、サンフランシスコ（1925～30）で音楽院長を務めた。
41年にオレゴン州に定住し、52年までバークリーのカリフォルニア大学で夏期講座を担当した。

小学館 『日本大百科全書』

ブロッホの意義・評価

ユダヤ的

ブロッホはユダヤの宗教音楽や民族音楽を素材にした数多くの作品を残した。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ 選 ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」』 2023/3/7放送

ブロッホの作品

協奏曲

ヘブライ狂詩曲「ソロモン」

友人の彫刻家が作ったソロモン王の像に感動し作曲したと言われている。自由なラプソディの中でユダヤの精神性が強烈に表現されており、ブロッホの出世作となった。
曲は単一楽章からなり、チェロによる短い序奏と緩急緩の3つの部分で構成されている。その中で独奏チェロはソロモン王の声を表現していると言われている。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ 選 ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」』 2023/3/7放送

室内楽曲

バール・シェム

1923年に作られた、3つの曲からなるこの作品はバイオリンとピアノの為の作品。
曲タイトルは18世紀のポーランドでハシディズムと呼ばれるユダヤ教の革新運動を起こしたバアル・シェム・トーヴの名にちなんでいる。
ブロッホ自身、バイオリニストとして出発したこともあり、バイオリンの特性を活かした美しく聴きごたえのある作品となっている。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ 選 ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」』 2023/3/7放送

第2曲 ニーグン

「バール・シェム」第2曲「ニーグン」は単独で演奏される機会も多い、民族音楽風のエキゾチックな旋律を用いた作品である。

Microsoft Word - 郷古＆加藤・曲解・校正済.docx - 0411Goko_Kato.pdf https://www.tokyo-harusai.com/wp/wp-content/uploads/2022/10/0411Goko_Kato.pdf

ユダヤ教徒の生活を題材に書いた作品で「ニーグン」はヘブライ語で即興を意味する。

NHK-FM（東京） 『フェデリコ・アゴスティーニ バイオリン・ソナタを弾く - ベストオブクラシック』 2022/4/28放送