［歴史②］世界史

ツェムリンスキー

ツェムリンスキー

ツェムリンスキーの生涯・経歴

ツェムリンスキー（1871-1942）はオーストリアの指揮者・作曲家である。

平凡社 『世界大百科事典』。NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ ツェムリンスキーの交響曲第2番』 2023/8/29放送

ツェムリンスキーはウィーン音楽院でピアノと作曲を学んだ。

ブラームスは至るところに才能がきらめく逸材だと述べ、マーラーも積極的に支援した。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ ツェムリンスキーの交響曲第2番』 2023/8/29放送

生涯の友人関係を築いたシェーンベルクの妹マティルデと結婚した。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ ツェムリンスキーの交響曲第2番』 2023/8/29放送

他の音楽家との関係

シェーンベルク

ツェムリンスキーは3歳年下のシェーンベルクに対位法を指導した。2人はおおいに意気投合し、生涯の友人関係を築いた。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ ツェムリンスキーの交響曲第2番』 2023/8/29放送

ツェムリンスキーの音楽史における位置づけ

ウィーン古典派

ツェムリンスキーは22歳の年ウィーン音楽芸術家協会に参加し、ウィーン古典派の伝統を受け継ぐ俊英として活躍した。
26歳までの初期の作品はウィーン古典派様式を踏襲していた。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ ツェムリンスキーの交響曲第2番』 2023/8/29放送

現代音楽

ツェムリンスキーの音楽は徐々にウィーン古典派を継承したスタイルから離れ、後に無調の手前まで踏み込む。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ ツェムリンスキーの交響曲第2番』 2023/8/29放送

ツェムリンスキーの作品

交響曲

交響曲 第2番 変ロ長調

クラリネット三重奏曲を完成させた翌年1897年に作曲。ウィーン古典派様式を踏襲していた最後の時期にあたる26歳の年の作品である。
全4楽章で構成されるが、終楽章はブラームスの交響曲第4番の終楽章をモデルにした偉大な作曲家へのオマージュだと言われている。なお、ブラームスはこの年に亡くなった。
1899年ツェムリンスキー自身の指揮によって初演され聴衆から好評を得た。さらに、ウィーン学友協会が主催する作曲家コンクールで優れた作品に与えられるというベートーヴェン賞も受賞している。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ ツェムリンスキーの交響曲第2番』 2023/8/29放送

室内楽曲

弦楽四重奏曲

弦楽四重奏曲 第1番 イ長調 作品4

初期の作品。伝統的な4楽章構成。

NHK-FM（東京） 『ドイツの名アンサンブル アルテミス弦楽四重奏団 - 名演奏ライブラリー』 2024/9/22放送

クラリネット三重奏曲 ニ短調 作品3

1896年、25歳の年のウィーン古典派を継承した初期の作品。
ブラームスが審査員を務めたと言われる管楽器を含む室内楽の作曲コンクールで入賞した。ブラームスはこの作品をとても気に入り、出版の後押しをしたと言う。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ ツェムリンスキーの交響曲第2番』 2023/8/29放送