ビゼー
ビゼー
ビゼーの生涯・経歴
ビゼー(1838-1875)はフランスの作曲家である。
岩波書店 『広辞苑 第六版』
ビゼーは1838年にパリで生まれた。
父は声楽教師だった。
パリ音楽院に9歳で入る、天才少年だった。
中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、167項。
ビゼーの作品
代表作は歌劇「カルメン」、組曲「アルルの女」などである。
岩波書店 『広辞苑 第六版』
ビゼーは短い生涯だったが、30作近いオペラや演劇の音楽を書いている。
しかし、「カルメン」が圧倒的で他の作品はかすんでおり、「カルメン」以外では「アルルの女」の演奏会用組曲が知られる程度である。
中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、167・169項。
カルメン
世界で最も有名なオペラの1つでビゼー最後の傑作。
NHK-FM(東京) 『ベストオブクラシック N響 第2001回定期公演』 2024/1/18放送
第1幕への前奏曲が独立した管弦楽曲として演奏される機会が多いほか、抜粋編曲した組曲や独奏曲も演奏される。
カルメン (オペラ) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/カルメン (オペラ)
シチェドリン編曲版バレエ音楽「カルメン組曲」
ロシアの作曲家シチェドリンが妻でボリショイ劇場主席バレリーナのマイヤ・プリセツカヤのためにバレエ版に編曲した。
13曲からなる組曲で中にはアルルの女のファランドールや歌劇「美しいパースの娘」のボヘミア風舞曲などビゼーの他の作品の一部も挿入されている。また楽器編成は独特で、木管楽器、金管楽器はなく、弦楽器と多くの打楽器で演奏される。
NHK-FM(東京) 『ベストオブクラシック N響 第2001回定期公演』 2024/1/18放送
アルルの女
ビゼーは、1872年にフランスの作家ドーデの悲劇アルルの女の劇付随音楽を依頼された。
物語は南フランス、アルル近郊の村が舞台で、1人の青年がアルルで見かけた女性に一目惚れするが、許嫁の真心からの愛で一旦その女性を諦める。しかし、祭りの日、ある男がそのアルルの女と駆け落ちすると聞き、青年は嫉妬に駆られ身を投げてしまうという内容である。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」他』 2022/9/7放送
組曲
「アルルの女」組曲第1番
舞台の初演は失敗に終わったが、間もなくビゼーは劇付随音楽から4曲を管弦楽組曲として編曲した。それが「アルルの女」組曲第1番である。
第1曲「前奏曲」、第2曲「メヌエット」、第3曲「アダージェット」、第4曲「カリヨン」で、この編曲は大変好評を得た。
なお、この3年後、ビゼーは36歳という若さで亡くなった。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」他』 2022/9/7放送
「アルルの女」組曲第2番
ビゼーの没後、出版社はビゼーの友人だった作曲家ギローに組曲第2番の編曲を依頼した。
第1曲「田園曲」、第2曲「間奏曲」、第3曲「メヌエット」、第4曲「ファランドール」で、第3曲の「メヌエット」はビゼーの別のオペラ「美しいパースの娘」から取られている。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」他』 2022/9/7放送
ピアノ曲
こどもの遊び
全12曲からなるピアノ連弾曲。後にビゼーが自らこの曲から5曲を選び、オーケストレーションを施して小組曲も作っている。シューマンの「子供の情景」と同じく大人の優しいまなざしを通して子どもの世界を描いた喜びに満ちた作品である。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ショパンのピアノ・ソナタ第3番 他』 2022/10/4放送
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