舞曲―メヌエット
メヌエットとは
メヌエットの定義・意味など
メヌエットとは、フランス起源の4分の3拍子で中庸のテンポの舞曲をいう。
岩波書店 『広辞苑 第六版』
メヌエットの位置づけ
舞曲
フランス系舞曲
メヌエットは本来フランスのいなかの踊りであったが、17世紀中頃からルイ14世の宮廷などで流行して以来、古いクーラントやパバーヌに取って代わって18世紀を通じて全ヨーロッパ的に流行し、舞踏と舞踏音楽に新時代をひらいた。メヌエットは典型的なバロック舞踏音楽である。
18世紀中頃から、ソナタ、弦楽四重奏曲や交響曲など多楽章の器楽曲の中の1楽章として用いられるようになって、この種のメヌエットは舞踊とは切り離された。その場合には、メヌエット―トリオ(中間部)―メヌエットの3部形式を取ることが多い。
平凡社 『世界大百科事典』。岩波書店 『広辞苑 第六版』。小学館 『日本大百科全書』
なお、バッハのバロック組曲にメヌエットが現れる場合には、「メヌエットI」の楽章の次に「メヌエットII」の楽章が連続して配置されており、「メヌエットII」の演奏を終えた後に、前の楽章の「メヌエットI」を再び演奏するよう指示されている。
たとえば、無伴奏チェロ組曲では例外なく「メヌエットI」と「メヌエットII」の2曲セットで書かれ、2曲目の後に1曲目が繰り返される。つまり、「メヌエットI」「メヌエットII」、そして再び「メヌエットI」という順で演奏される。
メヌエット - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/メヌエット。NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ バッハの「無伴奏チェロ組曲」原曲と編曲、その魅力(1)』 2022/11/21放送
しかし、メヌエットはベートーヴェンにおいてスケルツォへと発展解消し、19世紀に入ると、メヌエット楽章はしばしば、よりテンポの速いスケルツォ楽章に取って代わられた。
平凡社 『世界大百科事典』。小学館 『日本大百科全書』
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