［歴史②］世界史

ロシア国民楽派―ロシア5人組―リムスキー・コルサコフ

コルサコフ

リムスキー・コルサコフの生涯・経歴

リムスキー・コルサコフ（1844-1908）は華麗なオーケストレーションで知られるロシアの作曲家である。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ 特集 冬のぽかぽかクラシック(2)』 2024/1/23放送

少年の頃、バラキレフに才能を見いだされた。

海軍士官学校で学びながら音楽の勉強を続け、次々と作品を発表した。
27歳でペテルブルク音楽院の教授に任命されると、ようやく軍人としての仕事を離れ、音楽に専念するようになった。
オーケストラの研究、和声学の研究で特に高く評価され、数々の管弦楽曲やオペラでその能力を発揮した。

NHK-FM（東京） 『ボロディンの交響詩「中央アジアの草原で」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/8/29放送

1861年に、後にロシア5人組になるグループに加わり、ムソルグスキーやボロディンの作曲の手助けをした。

中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、194項。NHK-FM（東京） 『ボロディンの交響詩「中央アジアの草原で」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/8/29放送

リムスキー・コルサコフの音楽史における位置づけ

ロシア国民楽派

ロシア5人組

ロシア5人組とは、ロシア国民楽派の代表的な作曲家集団で、1860～70年代にバラキレフを中心に集まったキュイ・ムソルグスキー・コルサコフ・ボロディンの5人からなる。

岩波書店 『広辞苑 第六版』

リムスキー・コルサコフは5人組の中で最も若い。

NHK-FM（東京） 『ボロディンの交響詩「中央アジアの草原で」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/8/29放送

リムスキー・コルサコフの意義・評価

オーケストラの魔術師

リムスキー・コルサコフは色彩豊かなオーケストラ音楽の大家であった。

NHK-FM（東京） 『ボロディンの交響詩「中央アジアの草原で」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/8/29放送

オーケストラの魔術師と呼ばれる。

ロシア音楽界の発展への寄与

リムスキー・コルサコフは教師としてグラズノフ、ストラヴィンスキー、プロコフィエフを育てるなど、ロシア音楽界の発展に大きな役割を果たした。

NHK-FM（東京） 『ボロディンの交響詩「中央アジアの草原で」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/8/29放送

リムスキー・コルサコフの作品

作風

リムスキー・コルサコフはロシア以外の国々に題材を求めたエキゾチックな作品をいくつも残している。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ 特集 冬のぽかぽかクラシック(2)』 2024/1/23放送

管弦楽曲

スペイン奇想曲 作品34

コルサコフ自身はスペインを訪れたことはないが、スペインの主題を巧みに使い、魅力的な作品に仕上げている。

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ 特集 冬のぽかぽかクラシック(2)』 2024/1/23放送

交響組曲「シェエラザード（シェヘラザード）」

リムスキー・コルサコフの代表作。

ニコライ・リムスキー＝コルサコフ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ニコライ・リムスキー＝コルサコフ

1888年、千夜一夜物語（アラビアン・ナイト）を元に作られた。次の4曲が含まれている。

なお、全曲を通して登場するヴァイオリンソロの旋律は物語を語るシェエラザード（千夜一夜物語に登場するペルシャ王と結婚した女性）を表している。

1. 海とシンドバッドの船
2. カランダール王子の物語
3. 若い王子と王女
4. バグダッドの祭り

NHK-FM（東京） 『クラシックカフェ リムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」』 2022/11/14放送。シェヘラザード (リムスキー＝コルサコフ) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/シェヘラザード (リムスキー＝コルサコフ)

室内楽曲

リムスキー・コルサコフは室内楽の分野でも精緻で細やかな作品を作っている。

NHK-FM（東京） 『ボロディンの交響詩「中央アジアの草原で」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/8/29放送

ピアノと管楽のための五重奏曲 変ロ長調

30代の意欲作で、フルート、クラリネット、ファゴット、ホルン、ピアノという比較的珍しい組み合わせの五重奏。

NHK-FM（東京） 『ボロディンの交響詩「中央アジアの草原で」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/8/29放送