[歴史②]世界史

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ロシア国民楽派―ロシア5人組


ロシア5人組とは

ロシア5人組の定義・意味など

ロシア5人組とは、ロシア国民楽派の代表的な作曲家集団で、1860~70年代にバラキレフを中心に集まったキュイムソルグスキーリムスキー・コルサコフボロディンの5人からなる。

岩波書店 『広辞苑 第六版』

ロシア5人組の目的・背景

音楽における民族主義が最初に高まったのはロシアであった。
ロシアはエカチェリーナ2世がドイツ出身だったこともあり、国家の中枢がドイツの影響を大きく受け、出世した音楽家はみなドイツの教育を受けていた。
しかし、19世紀後半になると、ドイツかぶれから脱却すべきという風潮が高まってくる。
それはまず文学の分野で始まり、音楽にも影響した。
そうした中で、ロシア5人組が結成された。

中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、197-198項。

ロシア音楽の父と呼ばれるグリンカの音楽を規範としてロシアの大地に根ざした音楽を発展させることがロシア5人組の目標であった。

NHK-FM(東京) 『ボロディン交響詩中央アジアの草原で」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/8/29放送

ロシア5人組の音楽史における位置づけ

ロシア国民楽派

ロシア5人組の特色・特徴

ロシア5人組は、反西欧・反プロフェッショナリズム・反アカデミズムを方針として、ロシア独自の音楽の確立を目指した。
彼らの取りまとめ役を務めたのがバラキレフである。バラキレフグリンカから直接教えを受け、5人組では指導的役割を果たした。
ただし、5人はいずれも個性の強い人たちだったので、集まって1つの音楽を作るわけではないし、いつも一緒にいたわけでもなかった。

中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、194-195項。NHK-FM(東京) 『ボロディン交響詩中央アジアの草原で」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/8/29放送

他の音楽家との関係

グリンカ

バラキレフロシア国民楽派の創始者とされるグリンカの弟子である。

中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、194項。

チャイコフスキー

1840年生まれのチャイコフスキーは、ロシア5人組と対立するかたちで登場し、彼らとは別の道を進んだ。

中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、195・198項。



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