ハチャトゥリアン
ハチャトゥリアン
ハチャトゥリアンの生涯・経歴
ハチャトゥリアン(1903-1978)は、当時ロシア帝国の一部だったグルジア(現在のジョージア)出身で、ショスタコーヴィチと同じ時代にソ連で活躍した作曲家である。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ウェーバーの「舞踏への勧誘」他』 2022/9/5放送。NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ 選 プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番』 2023/3/6放送
両親がアルメニア人(当時はソ連の一部)であったことから、アルメニアやジョージアの民謡、民族音楽に慣れ親しみ、それらを素材にした生命力あふれるダイナミックな音楽を数多く作曲した。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ウェーバーの「舞踏への勧誘」他』 2022/9/5放送。NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ 選 プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番』 2023/3/6放送
ハチャトゥリアンの音楽史における位置づけ
社会主義リアリズム
ハチャトゥリアンは、国民楽派の延長として民族的要素を取り入れた社会主義リアリズムの代表的作曲家と見なされる。
アラム・ハチャトゥリアン - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/アラム・ハチャトゥリアン
ハチャトゥリアンの作品
交響曲
ハチャトゥリアンは交響曲を3曲書いた。
交響曲 第3番 ハ長調 「交響詩曲」
この作品は第2次世界大戦が終結した1945年に着手され、その2年後、ロシア革命30周年を祝う曲として初演された。
曲の冒頭では15本のトランペットによる盛大なファンファーレが奏でられる。しかし、その後、祝祭的な雰囲気をかき消すようにオルガンが登場する。単一楽章で繰り広げられる音楽は単なる華やかな賛歌ではなく、凶器さえ感じさせる怒涛の展開を迎える。このことからソ連当局に常軌を逸した内容であると批判されてしまう。
その後、ハチャトゥリアンは交響曲の作曲を止め、バレエや映画の音楽を中心に作曲活動を続けた。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ 選 プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番』 2023/3/6放送
組曲
組曲「仮面舞踏会」
ハチャトゥリアンの代表作の1つ。
「仮面舞踏会」はロシアの文豪レールモントフの戯曲のための劇音楽として作曲された。
なお、この戯曲はロシアの貴族社会を舞台にした物語で、仮面舞踏会をきっかけに妻の不貞を疑い始めた夫が妻を信じきれず、最後は殺めてしまう悲劇を描いている。
後にその劇音楽の聴きどころを集めた次の5曲からなる組曲を編んだ。
中でも知られる「ワルツ」は殺されてしまう妻が生前最後に踊ったワルツの場面の音楽で、作品最大の見せ場と考えていたハチャトゥリアンは、苦労の末にこのワルツを生み出した。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ウェーバーの「舞踏への勧誘」他』 2022/9/5放送
この組曲は発表時から高い評価を受けていて、劇音楽が演奏されることは稀な一方、組曲はしばしば演奏される。
仮面舞踏会 (ハチャトゥリアン) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/仮面舞踏会 (ハチャトゥリアン)
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