[歴史②]世界史

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組曲


組曲とは

組曲の定義・意味など

組曲(くみきょく)とは、器楽曲の一形式で、数種の楽曲を組み合わせて1曲にまとめた多楽章形式のものをいう。

岩波書店 『広辞苑 第六版』

組曲の分類・種類

組曲は17、18世紀に盛んであったバロック時代の古典組曲と19世紀以降発展した近代組曲とに大別される。

三省堂 『スーパー大辞林』

バロック時代の古典組曲

バロック時代の組曲は舞曲を集めた作品をいい、アルマンドクーラントサラバンドジーグという4つの舞曲を中心に他の舞曲も組み合わせて構成されるものが多い。

NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ヘンデルの「リコーダー・ソナタ」』 2023/1/30放送。岩波書店 『広辞苑 第六版』

近代組曲

組曲の歴史

18世紀にソナタが全ヨーロッパに広まるにつれて、組曲はしだいに沈黙していった。

そして、19世紀中ごろ、それまでソナタや交響曲の前に姿を消していた組曲が新たな興味の対象となり、近代組曲へと移行する。
たとえば、バロックの組曲を模倣しながらもチェロに名人芸を発揮させたり(サン・サーンスの「チェロとピアノのための組曲」作品16)、十二音技法を用いたりする(シェーンベルクの「組曲」作品25)。あるいはオペラやバレエから作曲家自身が数曲を抜粋して発表する(ビゼーの「アルルの女」、グリーグの「ペール・ギュント」、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」と「眠りの森の美女」など)。
そして1880年代には、もはや珍しい存在ではない。もっとも数が多いのは、標題をもつ作品で、マスネの「ハンガリーの情景」、ビゼーの「子供の遊び」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」などがある。
また19世紀の末には、異国情緒や民族色の強い作品が好んで作曲された(サン・サーンスの「アルジェリア組曲」、リムスキー・コルサコフの「シェヘラザード」など)。

参考:小学館 『日本大百科全書』



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