[歴史②]世界史

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ガーシュウィン


ガーシュウィン

ガーシュウィンの生涯・経歴

ガーシュウィン(1898-1937)は20世紀のアメリカの作曲家である。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ガーシュウィンのコンチェルト・イン・F』 2024/3/27放送

1898年にニューヨークのブルックリンでロシアユダヤ人の移民の子として生まれた。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ラフマニノフピアノ協奏曲第3番 他』 2022/07/04放送

小学生のときにドヴォルザークの「ユモレスク」を聴いて、クラシック音楽と出会った。

中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、249項。

最初のヒットソングが「スワニー」で、このヒットで人気作曲家となると、多くのポピュラーソングを書いた。
そして、1924年、ガーシュウィンはクラシックの分野にも挑戦し、「ラプソディ・イン・ブルー」を書いた。オーケストレーションはまだ苦手だったので、専門家に手伝ってもらったが、この作品はシンフォニックジャズと呼ばれ、ジャズとクラシックを融合させたとして評判になった。

中川 右介 『クラシック音楽の歴史』 角川ソフィア文庫、2017年、249項。

ガーシュウィンの意義・評価

20世紀を代表する作曲家

ガーシュウィンは、多くのポピュラーソングを手掛け、クラシックの分野でもシンフォニックジャズという新しいジャンルを築き上げた、20世紀を代表する作曲家の1人である。

ガーシュウィンの作品

ポピュラーソング
スワニー

クラシック
室内楽曲

こもり歌

ヒットソング「スワニー」を作曲した21歳の頃に書いた弦楽四重奏のための作品。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ラフマニノフピアノ協奏曲第3番 他』 2022/07/04放送

シンフォニックジャズ

ラプソディ・イン・ブルー

シンフォニックジャズの代表作は「ラプソディ・イン・ブルー」で、1924年に発表して大成功を収めた。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ラフマニノフピアノ協奏曲第3番 他』 2022/07/04放送

クラシックとジャズの融合と聞くと、多くの人が思い浮かべるのがこの曲である。

ブルーには青という意味の他に、なぜかわからないが悲しい、物憂いという意味があり、ブルーノートなどの音楽用語や曲名などジャズやブルースで使われることが多い言葉である。
この作品の最初のタイトルはアメリカン・ラプソディであった。ガーシュインは、この作品を、成長と発展を続ける国家、多様な人種のるつぼと化した都会の喧騒など、アメリカの音楽的な万華鏡のように聞こえると言っている。ブルーノートと呼ばれる音を多用し、スイングの感覚を取り入れたこの作品の音楽的な特徴を捉えている。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルー』 2023/3/14放送

なお、この作品は組曲「大峡谷(グランド・キャニオン)」などで知られるアメリカの作曲家ファーディ・グローフェがオーケストレーションを手助けしている。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルー』 2023/3/14放送

管弦楽曲・協奏曲

コンチェルト・イン・F(ピアノ協奏曲 ヘ長調、ヘ調の協奏曲

この作品は1925年に指揮者のウォルター・ダムロッシュの委嘱により作曲したピアノ協奏曲(ピアノと管弦楽のための作品)。
ジャズに影響され、狂詩曲として構成された旧作「ラプソディ・イン・ブルー」に比べると、かなり伝統的な協奏曲に近づいている。

ピアノ協奏曲 (ガーシュウィン) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ピアノ協奏曲 (ガーシュウィン)

「ラプソディ・イン・ブルー」では組曲「大峡谷(グランド・キャニオン)」などで知られるアメリカの作曲家ファーディ・グローフェがオーケストレーションの手助けをしたのに対し、「コンチェルト・イン・F」はオーケストレーションも含めて全てガーシュウインの手による作品である。
初めて自分ひとりの力で協奏曲に取り組むことになったガーシュウィンは伝統的な理論や形式を学び直すなど入念な準備を行ったという。
初演は1925年にニューヨークのカーネギー・ホールでガーシュウイン自身のピアノで行われ喝采を浴びた。
3つの楽章で構成されている。ピアノの超絶技巧と歯切れの良い掛け合いが聞かれ、また、ヨーロッパの伝統的な手法とジャズの手法の対比が鮮やかなエネルギッシュな音楽である。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ガーシュウィンのコンチェルト・イン・F』 2024/3/27放送

パリのアメリカ人

シンフォニックジャズの名曲「ラプソディ・イン・ブルー」、「ピアノ協奏曲 ヘ長調」の成功で一躍脚光を浴びたガーシュウィンは1928年パリを訪れる。この時の印象を音楽で綴った作品が管弦楽曲「パリのアメリカ人」である。 華やかなパリの通りを歩く、1人のアメリカ人。劇場から聞こえてくる音楽に耳を傾け、タクシーのクラクションの音にも胸を躍らせる。 少しホームシックになるが、再び元気を取り戻し、生き生きとした音楽で曲は終わる。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ガーシュウィンのコンチェルト・イン・F』 2024/3/27放送

キューバ序曲

キューバの印象を描いた明るく陽気な音楽。ルンバとハバネラのリズムによる軽快なメロディがマラカス、ボンゴ、コンガなどのリズム楽器で彩られ、まさにキューバンムードであふれている。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ 特集 冬のぽかぽかクラシック(2)』 2024/1/23放送



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