[歴史②]世界史

世界史のサイトです。


ヨハン・シュトラウス2世


ヨハン・シュトラウス2世

ヨハン・シュトラウス2世の生涯・経歴

ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899)は、「ワルツ王」の名で親しまれるオーストリアの作曲家、指揮者、ヴァイオリン奏者である。

小学館 『日本大百科全書』

1825年、「ワルツの父」ヨハン・シュトラウスの長男としてウィーンで生まれた。

小学館 『日本大百科全書』

なお、弟はヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870)である。

ワルツ

19世紀、ワルツは舞踏会に欠かせない音楽として流行した。特にウィーンではランナーやシュトラウス(1世)が自分の楽団を率いて新作を次々と発表した。
シュトラウス2世は父シュトラウスの反対を退け、自分の楽団を結成して父と張り合った。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」他』 2022/10/5放送

1849年に父が死ぬと両楽団を統合指揮し、文字どおりウィーンのワルツ界を支配するようになった。

小学館 『日本大百科全書』

また、それまでの単純な舞踏会の伴奏に過ぎなかったワルツにより芸術的な性格を与えていく。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」他』 2022/10/5放送

1867年2月、シュトラウス2世の代表作となる「美しく青きドナウ」が初演された。
この作品は初演ではあまり成功を収めなかったが、この数カ月後にパリで開かれた万国博覧会で大成功し、オーストリア第2の国歌と呼ばれるほど広く親しまれていく。

そして、「美しく青きドナウ」が初演された3日後に「芸術家の生活」が初演された。
ウィーンの芸術家協会が主催する舞踏会で初演されたが、この作品は大失敗をした。シュトラウス2世もそれには落胆を隠せなかったという。
しかし、現在ではシュトラウスの代表的なワルツの1つとされている。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」他』 2022/10/5放送

オペレッタ

1870年頃からはオペレッタ(喜歌劇)の作曲に取り組み始めた。
そこには喜歌劇「天国と地獄」で知られるオッフェンバックの助言があったと言われている。「天国と地獄」の上演のためにパリからウィーンにやってきたオッフェンバックがヨハン・シュトラウス2世に会った時、オペレッタの作曲を強く勧めたという。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ベートーベン交響曲第7番 他』 2023/2/28放送。NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ヨーゼフ・シュトラウスワルツ「オーストリアの村つばめ」』 2023/2/2放送

ヨハン・シュトラウス2世はオペレッタの最高傑作といわれる「こうもり」などを生み出し、「オペレッタ王」とも呼ばれるようになった。

ヨハン・シュトラウス2世 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨハン・シュトラウス2世

ヨハン・シュトラウス2世の作品

ワルツ
美しく青きドナウ

ウィーンの森の物語

1868年に初演された演奏会用ワルツ

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ブラームスのクラリネット五重奏曲 他』 2022/9/27放送

非常に人気の高い作品であり、シュトラウス2世の「10大ワルツ」の1つとされ、その中でも特に「美しく青きドナウ」と「皇帝円舞曲」とともに「3大ワルツ」に数えられる。

ウィーンの森の物語 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィーンの森の物語

森や自然を賛美するかのようなワルツと思われがちであるが、シュトラウス2世は根っからの都会人であり、自然そのものを描くことには興味がなかったと伝えられている。彼にとって自然を描くということはウィーン近郊で暮らす人々に音楽を通じて感謝を表すものと考えられていてウィーン近郊の村や町の民謡や音楽が取り入れられた。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ▽ブラームスのクラリネット五重奏曲 他』 2022/9/27放送

芸術家の生活

先述したように、シュトラウス2世の代表的なワルツの1つである。ウィンナ・ワルツらしい優美な味わいを楽しめる。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」他』 2022/10/5放送

親しい仲

オペレッタを基にした作品。喜歌劇「こうもり」からの旋律を用いたワルツ

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ヨーゼフ・シュトラウスワルツ「オーストリアの村つばめ」』 2023/2/2放送

皇帝円舞曲 作品437

20世紀アメリカのピアニスト、ペナリオがピアノ独奏用に編曲している。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ 特集 冬のぽかぽかクラシック(4)』 2024/1/25放送

カドリーユ
天国と地獄のカドリーユ(オルフェウス・カドリーユ)作品236

オペレッタを基にした作品。この曲では当時ウィーンでも人気を博していたオッフェンバックの喜歌劇「天国と地獄」からの魅力的な旋律を用いている。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ヨーゼフ・シュトラウスワルツ「オーストリアの村つばめ」』 2023/2/2放送

オペレッタ(喜歌劇)
こうもり

1874年、38歳の時に作曲された。
ワルツやギャロップなどを散りばめた喜歌劇「こうもり」は大成功を収め、現在まで愛されている。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ベートーベン交響曲第7番 他』 2023/2/28放送

ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタの代表作で、オペレッタの最高傑作といわれる。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ヨーゼフ・シュトラウスワルツ「オーストリアの村つばめ」』 2023/2/2放送。ヨハン・シュトラウス2世 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨハン・シュトラウス2世

行進曲
エジプト行進曲

1869年、エジプトではスエズ運河が開通し、その祝典が盛大に執り行われた。それまでヨーロッパとアジアを行き来するにはアフリカ大陸を回らなければならなかったが、運河が開通したことで最短距離で行き来できるようになった。このニュースはヨーロッパ中を駆け巡り、ヨハン・シュトラウス2世にも大きな刺激を与えた。そして、もともと作曲していた曲をエジプト行進曲に改めて運河の開通を祝った。

NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ サン・サーンスの幻想曲「アフリカ」』 2023/5/29放送



現在のページのサイトにおける位置づけ

 現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 7 ページ]

  1. ロッシーニ
  2. ヴェルディ
  3. オッフェンバック
  4. ヨハン・シュトラウス2世
  5. ヨーゼフ・シュトラウス
  6. ドリーブ
  7. ワルトトイフェル

 現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ



プライバシーポリシー