オッフェンバック
オッフェンバック
オッフェンバックの生涯・経歴
オッフェンバック(1819-1880)はフランスのオペレッタ(喜歌劇)作曲家である。
小学館 『日本大百科全書』
1819年ドイツのケルンでユダヤ人の家庭に生まれた。
チェロの小品や歌曲などの作曲・編曲を手がけたのち、1839年以後舞台音楽を次々に発表した。55年シャンゼリゼにブーフ・パリジャン劇場を開設し、1858年「地獄のオルフェウス」(邦題「天国と地獄」)で人気を獲得した。
その後「美しいエレーヌ」(1864)をバリエテ劇場で初演し、オペレッタ作曲家としての名声を不動のものにした。
1870年プロイセン・フランス戦争が勃発し、ナポレオン3世による第二帝政の崩壊により、オッフェンバックの作曲活動はその基盤を失った。
一時期イタリア、スペインに逃れ、アメリカを旅した彼は、晩年にオペラの創作に向かい、ホフマンの作品に基づく「ホフマン物語」の完成に努めたが、1880年、完成目前に世を去った。なお、「ホフマンの舟歌」で有名なこの作品は、オッフェンバックの死の翌年、ギローの補筆により初演された。
小学館 『日本大百科全書』
他の音楽家との関係
ヨハン・シュトラウス2世
「ワルツ王」の名で親しまれるオーストリアの作曲家ヨハン・シュトラウス2世は1870年頃からオペレッタの作曲に取り組み始めた。
そこにはオッフェンバックの助言があったと言われている。「天国と地獄」の上演のためにパリからウィーンにやってきたオッフェンバックがヨハン・シュトラウス2世に会った時、オペレッタの作曲を強く勧めたという。
NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ベートーベンの交響曲第7番 他』 2023/2/28放送。NHK-FM(東京) 『クラシックカフェ ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ「オーストリアの村つばめ」』 2023/2/2放送
オッフェンバックの意義・評価
オペレッタ・オペラの作曲家
オッフェンバックはフランスのパリでオペレッタやオペラの作曲家として大成功を収めた。
オッフェンバックの作品
オペレッタ
バレエ音楽
ちょうちょう(パピヨン)
オペレッタの世界で活躍したオフェンバックが唯一残したバレエ音楽。
意地悪な妖精によって蝶の姿に変えられてしまった娘が困難に遭いながらも呪いを解き、王子と結ばれる物語。
オフェンバックらしい軽快な音楽、旋律美あふれる幻想的な音楽、そして華やかなワルツと魅力的な音楽が続く。
NHK-FM(東京) 『コーツの「春の組曲」 - クラシックの庭 - NHK』 2024/4/1放送
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