[歴史②]世界史

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リゲティ


リゲティ

リゲティの生涯・経歴

リゲティ(1923-)は、ハンガリー系オーストリア人の作曲家である。

小学館 『日本大百科全書』。リゲティ・ジェルジュ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/リゲティ・ジェルジュ

1923年にハンガリー系ユダヤ人の家庭に生まれた。

戦争中、父と弟を強制収容所で失うという悲劇を経験したが、第2次世界大戦を生き抜いた。

リスト音楽院

大戦後1945年にリスト音楽院に入学した。
当時の指導者にはハンガリー出身の民族音楽学者で、バルトークと共にハンガリー音楽の発展に尽くしたコダーイなどがいた。

NHK-FM(東京) 『リゲティのバイオリン協奏曲 - クラシックカフェ』 2023/8/16放送

オーストリアへ移住

しかし、1956年のハンガリー動乱時には命からがらオーストリアへ移り住むという波乱の人生であった。

NHK-FM(東京) 『アンサンブル・ウィーン・ベルリン演奏会 - ベストオブクラシック』 2023/5/17放送

ドイツ滞在

亡命の翌年1957年から1959年にかけてドイツのケルンの電子音楽スタジオで働いた。
ドイツ滞在中はさまざまな音楽的実験に取り組んだが、その頃にシュトックハウゼンやブーレーズといった同時代の作曲家の作品を知って刺激を受ける。

小学館 『日本大百科全書』。リゲティ・ジェルジュ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/リゲティ・ジェルジュ。NHK-FM(東京) 『リゲティのバイオリン協奏曲 - クラシックカフェ』 2023/8/16放送

実験音楽

その後は西ヨーロッパでトーン・クラスターなど斬新な手法を駆使した作品を発表し、高い評価を得た。

NHK-FM(東京) 『アンサンブル・ウィーン・ベルリン演奏会 - ベストオブクラシック』 2023/5/17放送

その作風はいくつもの声部が連続した音の流れとなって聞こえるものやリズムを複雑に組み合わせたものなど変化を続け、やがて現代を代表する作曲家として世界を舞台に活躍するようになった。
その音楽は映画音楽でも使われ、国際的に高く評価されている。

NHK-FM(東京) 『リゲティのバイオリン協奏曲 - クラシックカフェ』 2023/8/16放送

晩年

2006年6月ウィーンで永眠した。
リゲティの作品は今も世界中で演奏され続けている。

NHK-FM(東京) 『リゲティのバイオリン協奏曲 - クラシックカフェ』 2023/8/16放送

リゲティの意義・評価

ポスト・セリー主義の代表的な作曲家

リゲティはシュトックハウゼン、ブーレーズ、ベリオらとともに、ポスト・セリー主義の代表的な作曲家として認められている。

小学館 『日本大百科全書』

リゲティの作品

協奏曲
バイオリン協奏曲

この作品は一旦3つの楽章で書かれた後、2つの楽章が追加されて、1992年リゲティが69歳になる年に完成された。
最終楽章の終盤でバイオリン独奏者がハミングをする指定がある。

NHK-FM(東京) 『リゲティのバイオリン協奏曲 - クラシックカフェ』 2023/8/16放送

室内楽曲
2つのバイオリンのためのバラードとダンス

この作品は叙情的な旋律で始まり、曲の途中でテンポが速く、激しいリズムが特徴の音楽に一変する。

NHK-FM(東京) 『リゲティのバイオリン協奏曲 - クラシックカフェ』 2023/8/16放送

6つのバガテル

この作品は11曲からなるピアノ小品集「ムジカ・リチェルカータ」の中の6曲が木管五重奏用に編曲された作品で、ハンガリー時代の作曲活動の初期1953年に書かれた。
現代音楽の難解さとは無縁の親しみやすさと軽やかさが魅力の作品。

NHK-FM(東京) 『アンサンブル・ウィーン・ベルリン演奏会 - ベストオブクラシック』 2023/5/17放送



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