フランス―クープラン
クープラン
クープランの生涯・経歴
クープラン(1668 - 1733)はフランスの作曲家、クラヴサン・オルガン奏者である。
クープランは1668年にパリに生まれ、幼少時より父から音楽を学んだ。
1690年には初めての曲集である「2つのオルガンミサ」を出版した。
1693年ベルサイユ宮殿の王室礼拝堂の4人のオルガン奏者の1人に選ばれ、翌年からは王室や宮廷の子女に音楽を教え、また宮廷内の演奏会でクラヴサン(チェンバロ)を演奏した。
この間、1713年から26年にかけて、彼の主要な創作のジャンルであるクラブサン曲と室内楽曲を次々に出版した。
小学館 『日本大百科全書』。NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽フランソワ・クープランの初期作品(3)』 2022/5/25放送
クープランの音楽史における位置づけ
フランスの後期バロックの代表的作曲家
クープランはフランスの古典期、後期バロック時代を代表する作曲家で、ヘンデルやバッハなどに影響を与えた。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽フランソワ・クープランの初期作品(2)』 2022/5/24放送。小学館 『日本国語大辞典』
クープランの作品
クープランの作品の中で主要な位置を占めるのは4巻のクラヴサン曲集であり、約220曲の小品が27のオルドルと称する組曲を構成している。
フランソワ・クープラン - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/フランソワ・クープラン
クラヴサン曲集
クラヴサン奏者としても優れていたクープランが長い時間をかけ、4巻に分けて出版した小品集で、曲の数は200曲以上にものぼる。
NHK-FM(東京) 『ベストオブクラシック▽イタリアの公演から4 ヒューイットが奏でるバロック鍵盤音楽』 2022/9/29放送
クラヴサン曲集 第3巻
第3巻はクープランの円熟期と言われる1722年に出版された。
NHK-FM(東京) 『ベストオブクラシック▽イタリアの公演から4 ヒューイットが奏でるバロック鍵盤音楽』 2022/9/29放送
第18組曲
第18組曲は7曲からなる。
NHK-FM(東京) 『ベストオブクラシック▽イタリアの公演から4 ヒューイットが奏でるバロック鍵盤音楽』 2022/9/29放送
その他クラヴサン曲
組曲 ヘ長調
ブランロシェ氏のトンボー
17世紀のチェンバロ、クラヴサンのための作品。ブランロシェ氏はクープランの友人だったリュート奏者と言われている。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽リクエスト・アラカルト』 2022/08/19放送
なお、トンボーは、フランス語で墓石や墓碑のことを指す名詞であり、音楽用語としては故人を追悼する器楽曲の意味で使われた。
トンボー (音楽) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/トンボー (音楽)
オルガン曲
「教区のためのミサ曲」から 奉献唱
フランス古典期のオルガン音楽において、全曲の頂点を形作るのが奉献唱で、ここはオルガン独奏のためミサの言葉から独立して作曲家が手腕を発揮できる部分である。クープランの奉献唱は3部分からなる。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽フランソワ・クープランの初期作品(2)』 2022/5/24放送
室内楽曲
ソナタ
クープランは1690年に初めての曲集である「2つのオルガンミサ」を出版した後、当時パリで人気となっていたイタリアのトリオソナタ、中でもコレッリのソナタに魅せられ、その書法を身につけようと自らのソナタ作曲を試みた。
最初に書いたソナタ「乙女」に続き、次々と作曲を試み、それらはやがて「王宮のコンセール」、「統合された趣味」、2つのアポテオーズ、「諸国の人々」という後に出版される曲集の基礎となった。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽フランソワ・クープランの初期作品(3)』 2022/5/25放送
ソナタ「サルタン」
1690年代前半に書かれた最初期のソナタの1つ。
当時、クープランが書いたソナタはいずれもイタリアの作品をモデルとしたトリオソナタであったが、この曲はイタリアのソナタ書法の模倣に止まらず、独自の作風を模索するクープランの姿勢が伺える。全体は緩急緩急の教会ソナタを拡張した構成をとっている。
NHK-FM(東京) 『古楽の楽しみ ▽フランソワ・クープランの初期作品(3)』 2022/5/25放送
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