ユーラシア大陸―中央ユーラシア(内陸アジア・広義の中央アジア)―分類―オアシス地帯―オアシス都市国家(オアシス都市)
オアシス都市国家とは
オアシス都市国家の定義・意味など
オアシス都市国家とは、今日の中国の新疆ウイグル自治区のタリム盆地(東トルキスタン)、旧ソ連領の中央アジア(西トルキスタン)、およびアフガニスタン北半の諸オアシスで、オアシス農耕と交易で繁栄した都市国家をいう。
参考:『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、149頁。小学館 『日本大百科全書』
オアシス都市国家の位置づけ・体系(上位概念等)
中央ユーラシアのオアシス地帯
中央ユーラシアは、砂漠と草原の乾燥地帯と、比較的水資源に恵まれたオアシス農耕地帯に大別される。
草原地帯では遊牧民(→騎馬遊牧民・遊牧国家)が、オアシス地帯では農耕民と商業民(→オアシス都市国家)が主に活動した。
『世界史用語集』 山川出版社、2014年、53頁。
オアシス都市国家の分布・位置
トルキスタン(西トルキスタン・東トルキスタン)
オアシス都市国家が形成されたオアシスは、人の目にも比べられるタリム盆地(西トルキスタン)のタクラマカン砂漠の周囲(北側・南側)や、中央アジア(東トルキスタン)のアラル海に注ぐアムダリヤ川・シルダリヤ川流域などに分布する。
参考:護雅夫・岡田英弘編 『民族の世界史4 中央ユーラシアの世界』 山川出版社、1990年、まえがき。
オアシス都市国家の歴史
イラン人・トルコ人
オアシス都市国家の住民は、古くはインド・ヨーロッパ語族に属するイラン系民族の活躍舞台であった。
参考:護雅夫・岡田英弘編 『民族の世界史4 中央ユーラシアの世界』 山川出版社、1990年、まえがき。小学館 『日本大百科全書』
しかし、中央ユーラシア北方の騎馬遊牧民からは重要な経済基盤として征服や支配の対象とされた。
参考:『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、3頁。『世界史用語集』 山川出版社、2014年、55頁。
のちに、現在見られるように、そのほとんど大部分がトルコ系民族の世界となった。
護雅夫・岡田英弘編 『民族の世界史4 中央ユーラシアの世界』 山川出版社、1990年、まえがき。
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