[歴史②]世界史

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ユーラシア大陸―中央ユーラシア(内陸アジア・広義の中央アジア)―分類―草原地帯―騎馬遊牧民―遊牧国家


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遊牧国家とは

遊牧国家の定義・意味など

遊牧国家とは、騎馬遊牧民中央ユーラシアの草原地帯に建てた部族連合王国をいう。

参考:『世界史用語集』 山川出版社、2014年、53頁。

遊牧国家の歴史

遊牧国家の多くは経済安定化のため、中央ユーラシアのオアシス地帯の農耕民と商業民(→オアシス都市国家)と交流したり、支配下に置いた。
それは、厳しい自然環境の中で、家畜に頼る経済の不安定さを補うためであった。
その結果、徐々に定住的要素が増えるという矛盾をはらむ。

参考:『世界史用語集』 山川出版社、2014年、53頁。『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、965頁。

スキタイ

中央ユーラシアの草原地帯のうち、南ロシア草原では、古く、イラン系スキタイ遊牧国家を建てた。

護雅夫・岡田英弘編 『民族の世界史4 中央ユーラシアの世界』 山川出版社、1990年、まえがき。

匈奴

スキタイが発展させたいわば騎馬文化が東に伝わり、その結果、モンゴル高原に匈奴(トルコ系またはモンゴル系)の遊牧国家が成立したのではないかと思われる。

護雅夫・岡田英弘編 『民族の世界史4 中央ユーラシアの世界』 山川出版社、1990年、まえがき。

トルコ系民族
突厥・ウイグル

モンゴル高原ではトルコ系の突厥が遊牧国家を建て、たちまちかつての匈奴をしのぐ大遊牧国家に成長した。

岡田 英弘 『世界史の誕生』 ちくま文庫、1999年、113項。

しかし、同じくトルコ系のウイグルに取って代わられる。

ウイグルではついに都市を建設して、中央ユーラシアの草原内に交易の拠点を置き、都市文明を取り入れるようになった。

『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、965頁。

モンゴル系民族
契丹・モンゴル帝国

次いで、モンゴル系の契丹・モンゴル帝国は定住農耕地帯に領土を拡大した。

契丹帝国の制度は、それまでの遊牧国家とは違って、遊牧型の政治組織と中国型の都市文明を結合したものであった。

岡田 英弘 『世界史の誕生』 ちくま文庫、1999年、185項。

しかし、17世紀以降、経済的・軍事的に圧倒的な力を誇るロシア・清両帝国の拡大により、遊牧国家は存続し得なくなった。

『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、965頁。



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