農耕・牧畜の開始
農耕・牧畜の開始
歴史
約1万年~9000年前の西アジアで、狩猟・採集のかたわら、安定した食糧確保のために、小規模な小麦・大麦の栽培とヤギ・羊・牛・豚などの飼育が始まった。
これが農耕・牧畜の開始である。
参考:『詳説 世界史』 山川出版、2019年、12頁。『新詳 世界史B』 帝国書院、2021年、11頁。
なお、初期の農業は乾地農法(雨水に頼る)、略奪農法(肥料を使わない)だったため、土地がやせると居住地を移動した。
『よくわかる世界史』 学研プラス、2013年、14頁。
農耕・牧畜の意義・評価・解釈
獲得経済から生産経済へ
西アジアで始まった麦作農耕と牧畜は、西は地中海沿岸からバルカン半島を経てヨーロッパ中部へ、東はインダス川流域や中央アジア、中国北部へ伝わった。
同時に、各地域で独自の農作物や家畜の生産も始まった。東アジアでは黄河流域で、あわ・きびなどの雑穀が、長江流域で米が、また東南アジアではイモ類が栽培されるようになった。一方、ヨーロッパ北部のバルト海沿岸からシベリアにかけては、寒冷で農耕には向かず、狩猟・採集の生活が続いた。
『新詳 世界史B』 帝国書院、2021年、11-12頁。
こうして、農耕・牧畜の開始により人類は積極的に自然環境を改変する能力を身につけ、食料を生産する生活を営み始めた。
人類史は、狩猟・採集を中心にした獲得経済から、農耕・牧畜による生産経済に移るという重大な変革を遂げたのである。
『詳説 世界史』 山川出版、2019年、12頁。
農耕・牧畜の開始の結果
文明発展の基礎
農耕・牧畜の開始の結果、人口は飛躍的に増え、文明発展の基礎が築かれた。
『詳説 世界史』 山川出版、2019年、12頁。
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