コンセール・スピリチュエル
コンセール・スピリチュエル
コンセール・スピリチュエルの定義・意味など
コンセール・スピリチュエルはフランスで初めて定期演奏会を開催した音楽団体またはその演奏会の名称で、1725年にパリで創設され、テュイルリー宮殿の中のサン・スイスの間で開催された。
NHK-FM(東京) 『ルクレールのバイオリン・ソナタ作品9第3 - クラシックの庭 - NHK』 2024/5/22放送。NHK-FM(東京) 『コンセール・スピリチュエルを彩った音楽家たち(4) - 古楽の楽しみ - NHK』 2024/9/12放送
補足
サン・スイスは100人のスイス人を意味し、フランス王に仕えたスイス人の傭兵部隊のことでである。テュイルリー宮殿で王が滞在する時に彼らが駐屯する場所であったことからサン・スイスの間と名付けられた。
NHK-FM(東京) 『コンセール・スピリチュエルを彩った音楽家たち(4) - 古楽の楽しみ - NHK』 2024/9/12放送
コンセール・スピリチュエルの意義・役割
音楽の定期演奏会
コンセール・スピリチュエルはフランスに音楽の定期演奏会という新しい仕組みを作り出した。自前の管弦楽団と合唱団を持っていて、パリのテュイルリー宮殿の大広間を舞台に様々な作品を演奏して人々を楽しませた。
NHK-FM(東京) 『ルクレールのバイオリン・ソナタ作品9第3 - クラシックの庭 - NHK』 2024/5/22放送
室内楽曲からオーケストラへの転換
1756年の記述によれば、定期演奏会の会場は立方体に近く、コンサートがあるときには客席とオーケストラの舞台を設置し、4時間で撤収できたという。
この頃、オルガンは常設されたようであるが、クラブサンは音が小さくやがて用いられなくなった。コンセール・スピリチュエルの広大なコンサート会場はクラブサンが支えるクープランなどの室内楽からオーケストラの音楽への転換を促すものであった。
NHK-FM(東京) 『コンセール・スピリチュエルを彩った音楽家たち(4) - 古楽の楽しみ - NHK』 2024/9/12放送
コンセール・スピリチュエルの沿革・歴史
コンセール・スピリチュエルでは第1回の演奏会でコレッリのクリスマス協奏曲が演奏され、コレッティの教えを受け継ぐバイオリニストが活躍するなどコレッリからの強い影響が感じられる。
コンセール・スピリチュエルの運営は1734年からオペラ座が担当し、1748年に交代した。
NHK-FM(東京) 『コンセール・スピリチュエルを彩った音楽家たち(4) - 古楽の楽しみ - NHK』 2024/9/12放送
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