民族―ヨーロッパ―ゲルマン人
ゲルマン人とは
ゲルマン人の定義・意味など
ゲルマン人(ゲルマンじん)とは、北ドイツからスカンディナビア半島南部のバルト海沿岸地域を原住地とする西欧のインド・ヨーロッパ語系民族をいう。
参考:『世界史用語集』 山川出版社、2014年、85頁など。
ゲルマン人の位置づけ・体系(上位概念等)
ヨーロッパ人種
ヨーロッパ人種は、ラテン民族・ゲルマン民族・スラブ民族に分類される。
『最新 地理小辞典』 二宮書店、1983年、377頁。
なお、ローマの歴史家タキトゥスの代表作『ゲルマニア』のタイトルとなっている「ゲルマニア」はローマ人(ラテン民族)が民族大移動が始まる以前のゲルマン人の居住地をさしていったものである。
参考:三省堂 『スーパー大辞林』
ゲルマン人の分類・種類
4世紀に入ると、ゲルマン人は、大別して西ゲルマン・東ゲルマン・北ゲルマンの3つの部族群に分類されることになる。
平凡社 『世界大百科事典』
- 西ゲルマン人…第1次民族大移動を起こす。王国は中世ヨーロッパ世界で中心的な役割を果たした
- フランク人
- アングロ・サクソン人
- 東ゲルマン人…第1次民族大移動を起こす。王国は短命に終わる
- 東ゴート人
- 西ゴート人
- ヴァンダル人
- ブルグンド人
- ランゴバルド人
- 北ゲルマン人…第2次民族大移動を起こす
ゲルマン人の目的・役割・意義・機能・作用など
ヨーロッパ等の民族の祖先の一つ
ゲルマン人は、現在のアングロ・サクソン人(イギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド)、ドイツ人、オランダ人、デンマーク人、スウェーデン人、ノルウェー人、アイスランド人などの民族の祖先と考えられる。
参考:小学館 『日本大百科全書』
ゲルマン人の歴史
ゲルマン人は紀元前4世紀頃より西欧の先住民族であるケルト人を圧迫しながら居住地域を広げ、紀元前1世紀にはラテン人のローマとライン・ドナウ両川で境を接した。
参考:『世界史用語集』 山川出版社、2014年、85頁。
そして、375年西ゴード人の南下に始まりその後約200年間に及ぶゲルマン人の大移動(狭義の民族大移動。第1次民族大移動)によってケルト人のヨーロッパを倦怠し、また、ラテン人の西ローマ帝国の没落をもたらす一方、その影響を受けてキリスト教化した。
参考:岩波書店 『広辞苑 第六版』
また、8~11世紀には北ゲルマン人に属するノルマン人がヴァイキングとして西欧・東欧に移住(移動・定住)した(第2次民族大移動)。
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