[歴史②]世界史

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ロシア―歴史―近世のロシア国家―ロシア帝国(帝政ロシア)―ピョートル1世(ピョートル大帝)―北方戦争


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北方戦争とは

北方戦争の定義・意味など

北方戦争とは、1700~1721年、ピョートル1世治下のロシアがポーランド・デンマーク等と結んで、バルト海に帝国を築いていたカール12世治下のスウェーデンと戦った戦争をいう。

岩波書店 『広辞苑 第六版』

北方戦争の別名・別称・通称など

大北方戦争

北方戦争大北方戦争(だいほっぽうせんそう)ともいう。

北方戦争の原因・背景

当時、ロシアピョートル1世は良港の確保を目指して領土の拡大を図っていた。
まず、南方では、17世紀末、オスマン帝国を圧迫して黒海北部のアゾフ海の制海権を奪った。
そして、さらに西方に向かってバルト海への出口を求めていた。

『チャート式シリーズ 新世界史』 数研出版、2014年、269頁。『詳説 世界史』 山川出版、2019年、230頁。『世界史用語集』 山川出版社、2014年、176頁。

他方、三十年戦争以来、北欧の軍事強国となっていたスウェーデンは17世紀中ごろまでにバルト海沿岸に広大な「バルト海帝国」を形成していた。
これはロシアにとっては西方進出の障害となっていて、また、ポーランド、デンマークなどにとっては非常な脅威であった。

小学館 『日本大百科全書』。平凡社 『世界大百科事典』。『新詳 世界史B』 帝国書院、2021年、173頁。

北方戦争の経緯

北方戦争の結果

ニスタット条約

1721年のニスタット条約により、スウェーデンはフィンランドを除きバルト沿岸の領土を大部分失い(バルト三国のエストニアとラトビア)、バルト海の覇権はロシアに移った。

参考:小学館 『日本大百科全書』。小学館 『日本大百科全書』。『世界史用語集』 山川出版社、2014年、176頁。

北方戦争の意義・評価・解釈

ロシアの国際的地位強化・バルト海帝国崩壊

北方戦争ロシアの国際的地位を一挙に強化した。ロシアは東方の辺境国家から脱皮し、東欧で大国としての地位を固め、ヨーロッパの強国の一翼を担うようになった。
他方、三十年戦争以来のスウェーデンの「バルト海帝国」を崩壊に導くことにより、北東ヨーロッパの地図を大きく塗り変えることになった。

参考:平凡社 『世界大百科事典』。『詳説 世界史』 山川出版、2019年、231頁。ピョートル1世 (ロシア皇帝) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ピョートル1世 (ロシア皇帝)。



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