[歴史②]世界史

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ロシア―歴史―中世のロシア国家―モスクワ大公国


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モスクワ大公国とは

モスクワ大公国の定義・意味など

モスクワ大公国とは、14~16世紀にモスクワを中心に成立した、モスクワ大公が治める中世ロシアの国家をいう。

『世界史用語集』 山川出版社、2014年、121頁。岩波書店 『広辞苑 第六版』

モスクワ大公国の意義・評価・解釈

ロシア帝国の土台

モスクワ大公国ロシア帝国の土台を築いた。

『世界史用語集』 山川出版社、2014年、95頁。

また、キプチャク・ハン国の分裂後の諸ハン国や諸公国の併合により、多民族国家への道を開いた。

小学館 『日本大百科全書』

モスクワ大公国の歴史

モスクワ公国

13世紀後半にモスクワ公国が創立された。

小学館 『日本大百科全書』

イヴァン1世

1328年にイヴァン1世(在位1325~1340)がキプチャク・ハン国から大公位を獲得した。
以後全ロシアの大公として歴代のモスクワ大公は領域の拡張に、またハン国からの独立運動の指導的勢力として活動した。

小学館 『日本大百科全書』

イヴァン3世

15世紀になると、モンゴルの支配下でロシア諸公国の徴税を委ねられ、内陸河川交通路の交易拠点を握ったモスクワ大公国が商業都市モスクワを中心として急速に勢力を伸ばした。

『新詳 世界史B』 帝国書院、2021年、112頁。『詳説 世界史』 山川出版、2019年、135頁。

15世紀後半、モスクワ大公イヴァン3世は諸侯の力を抑えて強大な権力を握り、ビザンツ最後の皇帝の姪ソフィアと結婚し、ビザンツ帝国の後継者として皇帝(ツァーリ)を自称した。
そして、1480年にようやくタタールのくびき(モンゴル支配)からの独立に成功した。

『新詳 世界史B』 帝国書院、2021年、112頁。『詳説 世界史』 山川出版、2019年、135頁。『世界史用語集』 山川出版社、2014年、121頁。

また、彼は農奴を土地に縛り付けて農奴制を強化し、その孫イヴァン4世による中央集権化に道を開いた。

『詳説 世界史』 山川出版、2019年、135-136頁。

イヴァン4世

16世紀後半、イヴァン4世(雷帝)は正式にツァーリを称し、モスクワ大公国の最盛期を迎えた。

『新詳 世界史B』 帝国書院、2021年、172頁。『世界史用語集』 山川出版社、2014年、121・167頁。

彼は貴族を抑えて専制政治の基礎を固めた。
また、領土を南ロシアに広げ、コサックの首長のイェルマークが占領したシベリアの一部も領土に組み入れ、アジアへの進出を開始して東方への拡大政策を取った。

『詳説 世界史』 山川出版、2019年、222頁。『新詳 世界史B』 帝国書院、2021年、173頁。

ロマノフ朝

イヴァン4世の死後しばらく内紛が続いたが、1613年にミハイル・ロマノフを祖とするロマノフ朝が成立し、専制支配と農奴制が強化された。

『詳説 世界史』 山川出版、2019年、222頁。

ロシア帝国

モスクワ大公国は、17世紀、ロマノフ朝のピョートル1世時にロシア帝国に発展・昇格し、国内の中央集権化を進めていった。

『世界史用語集』 山川出版社、2014年、167頁。



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