[歴史②]世界史

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中東


(" 中東(中近東) "から複製)

中東とは 【middle east

中東の定義・意味など

中東(ちゅうとう)とは、西アジアとアフリカ北東部の地域の総称をいう。

三省堂 『スーパー大辞林』

中東の別名・別称・通称など

中近東

中東は中近東(ちゅうきんとう)ともいう。

後述の「近東」参照

中東と関係する概念

同義概念・同義語
オリエント

世界史上の概念であるオリエントは中東に当たる。

『詳説 世界史』 山川出版、2019年、16頁。

対概念
極東・近東

中東は極東、近東などとともにヨーロッパを中心としてみたときの地域の呼称である。

『地理用語集』 山川出版社、1996年。

なお、中東は極東と近東の間の地域となる。

三省堂 『スーパー大辞林』

極東

極東(きょくとう)とは、アジア大陸の東部とその周辺の島々をいう。

ただし、範囲は不明確である。

一般には、ロシアの沿海地方・日本・朝鮮・中国東部・インドシナ半島・フィリピン諸島・マレー諸島などを含む。

『最新 地理小辞典』 二宮書店、1983年、94頁。

近東

近東(きんとう)とは、歴史的にはオスマン帝国(奥州部分を除く)の領域に含まれる地域を指す概念であった。現在のエジプト、トルコ、シリア、イラク、南コーカサスなどがこれに当たる。

しかし、第一次大戦後にオスマン帝国が解体され、旧領内各地に国民国家が成立した結果、「近東」という言葉が具体的にどの地域を指すのかが徐々に曖昧になっていった。

一方、かつては比較的狭い範囲を指す概念だった「中東」が、かつての「近東」が指していた地域も含んだより漠然とした概念となった。

そのため、現在では両者の間にはっきりとした区別が存在しない状態となっている。文献によっては全く使わないもの、中近東とひとくくりにするもの、両者を区別するものなど様々である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/近東

ただし、「中東」は第二次世界大戦後の国際政治の動きのなかで、特に西アジアとアフリカ北東部の地域を示す呼称として定着した。

参考:『地理用語集』 山川出版社、1996年。

中東の具体例

  • 西アジア
    • アフガニスタン
    • イスラエル
    • イラン
    • イラク
    • サウジアラビア
    • シリア
    • レバノン
    • ヨルダン
    • トルコ
  • アフリカ北東部
    • エジプト

中東の社会

民族
アラブ・ペルシャ・トルコ・クルド

中東最大の民族はアラブ人であり、中東の過半国はアラブ人が多数派を占めている。

アラブ人に次いで人口規模が大きいのはペルシャ人イラン人)とトルコ人であり、それぞれイランとトルコの人口の大多数を占める。

その次に人口が多いのはトルコ・イラン・イラクの三か国にまたがる山岳地帯に居住するクルド人であるが、クルド人は国家を持たない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/中東

宗教
イスラム教

中東の歴史・沿革・由来・起源・経緯など

ヨーロッパ世界の最大のライバル

砂漠が広がる中東では、点在するオアシスの周辺に多くの部族社会ができた。

そして、点在する部族社会を交易路がつないでいた。

複数の民族が統合されて新しい国家ができては滅ぼされるという歴史を繰り返す中で強大化する国が生まれ、移動路を使って瞬く間に領土を拡大することで、「超」がつくほど広大な国家へと成長する。

イスラム教は、様々な民族を統合する精神的な支柱となることで、影響力を強めていった。

こうして中東で生まれた「超」広域国家は、しばしばヨーロッパ世界と衝突し、ヨーロッパ世界の最大のライバルになった。

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』 SBクリエイティブ、2018年、82頁。



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