部族―遊牧民―トルコ系―オグズ
オグズとは
オグズの定義・意味など
オグズとは、中央ユーラシア西部に居住したトルコ系遊牧民の1部族をいう。
『中央ユーラシアを知る事典』 平凡社、2005年、99頁。『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、156頁。
オグズの範囲
オグズの活動範囲は広く、アルタイ山脈周辺から西方はカスピ海以西に及ぶ。
平凡社 『世界大百科事典』
オグズの歴史
その存在は、6世紀の突厥時代から知られる。
『中央ユーラシアを知る事典』 平凡社、2005年、99頁。
古くは鉄勒(6世紀に出現した、突厥を除くトルコ人の総称)に属していたが、のち鉄勒とほぼ同義になる。
『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、156頁。
7世紀前半にはトクズ・オグズ部族連合(9(トクズ)のオグズの意と考えられる)を形成して勢力を持ち、突厥と対立した。
『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、624・654・156頁。
イスラーム化
10世紀の半ばから南下してイスラーム文化と接触し、イスラームへの改宗を始めた。
『中央ユーラシアを知る事典』 平凡社、2005年、99頁。
トルクマーン(トゥルクマーン)
イスラーム化したオグズは、イスラーム史料の中でトルクマーン(トゥルクマーン)と呼ばれるようになる。
『中央ユーラシアを知る事典』 平凡社、2005年、99頁。
なお、歴史史料の中には、同一の集団をオグズと呼ぶものもトルクマーンと呼ぶものもある。一般的には、オグズのうち、ムスリムとなってイスラム世界に進出し、マムルーク(奴隷軍人)としてではなく、部族集団の形を保持していたものをトルクマーンと呼んでいたと考えられる。
平凡社 『世界大百科事典』
オグズの意義・評価・解釈
オグズはイスラム化したトルコ人の始祖と考えられ、セルジューク朝、オスマン朝、アゼルバイジャン、トルクメンの母集団と伝えられる。
平凡社 『世界大百科事典』。『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、156頁。
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