[歴史②]世界史

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部族


部族とは 【tribe

部族の定義・意味など

部族とは、おおむね言語をはじめとする共通の文化を持ち、一定の政治組織によるまとまりを有する、近代国家成立以前の集団をいう。

参考:『角川世界史辞典』 KADOKAWA、2001年、804頁。

部族の具体例

遊牧民

一般的に、日本の中央ユーラシア史研究において「部族」と称されるものは、ある程度の規模を有した遊牧民の社会的集団であり、その下位構成要素として複数の氏族を内包するものと認識・理解されている。

中央ユーラシアを知る事典』 平凡社、2005年、452頁。

部族と関係する概念

民族

一般的には、部族は「近代国家成立以前の言語集団あるいは政治集団を対象として使われるカテゴリー」として、民族(→国民国家・民族国家)と区別される。

民族」「部族」「氏族」の意味と違い - 社会人の教科書 https://business-textbooks.com/minzoku-buzoku-shizoku/

部族の概念の目的・役割

歴史の対象

歴史を叙述するときは個人と個人の関係だけでは歴史にならない。
したがって、歴史が取り扱うの(歴史の「主語」「主体」)は人間の集団であるが、これには、氏族、部族、民族、国民(国家)などがある。

ただし、これらの人間の集団にはどれも不変の実体はなく、いずれも観念の上のものにすぎない。成員の個人は絶えず入れ替わっており、たとえば、自分を日本人であると思う、中国人であると思う、というようなアイデンティティは、世代ごとに中身が変化していき、名前も変わっていく。
したがって、どの時代のアイデンティティか、どういう状況下でのアイデンティティか、ということを常に注意しなくてはいけない。

参考:岡田 英弘 『歴史とはなにか』 文藝春秋、2001年、216-217項。



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