ヴェルサイユ体制―民族自決
民族自決とは
民族自決の定義・意味など
民族自決とは、各民族が自らの意志でその帰属や政治組織を決定することをいい※、ロシア革命の指導者レーニンやアメリカ大統領ウィルソン(→一四カ条)によって提唱された。
『世界史用語集』 山川出版社、2014年、285頁。
民族自決の適用対象
ヨーロッパ諸国民(アジア・アフリカ適用外)
民族自決はヨーロッパ諸国民の民族自決で、旧ロシア、オーストリア・ハンガリー帝国、オスマン帝国下の諸民族独立に限定され、アジア、アフリカの植民地には適用されなかった。ドイツの租借地や植民地は戦勝列強国に分配された。
『詳説 世界史』 山川出版、2019年、338頁。『世界史用語集』 山川出版社、2014年、285頁。
第一次世界大戦後のヨーロッパでは、民族自決主義の適用の結果として、多くの独立国家が新しく誕生した。
『チャート式シリーズ 新世界史』 数研出版、2014年、404頁。
旧ロシア
旧ロシア帝国領からはフィンランド、バルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)、ポーランドの独立が認められた。
参考:『詳説 世界史』 山川出版、2019年、339頁。
旧オーストリア・ハンガリー帝国
オーストリア・ハンガリー帝国は解体されて、オーストリアとハンガリーに分裂し、かつてこの帝国の支配下にあった諸民族の独立が認められた。
『チャート式シリーズ 新世界史』 数研出版、2014年、404頁。
旧オーストリア・ハンガリー帝国領からはチェコスロバキア、ユーゴスラヴィア、ポーランドの独立が認められた。
参考:『詳説 世界史』 山川出版、2019年、339頁。
旧オスマン帝国
アラビア半島でイブン・サウードが独立した。
『詳説 世界史』 山川出版、2019年、339頁。
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