[歴史②]世界史

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ロシア―歴史―社会主義建設―スターリン体制の成立


スターリン体制の成立

1924年、ソ連建国の父レーニンが53歳の若さで死ぬと、世界革命論を堅持する左派のトロツキーとソ連1国だけで社会主義建設ができるとする一国社会主義論を掲げるスターリンの間に後継者争いが起こった。

参考:『詳説 世界史』 山川出版、2019年、345頁。『新詳 世界史B』 帝国書院、2021年、274頁。『チャート式シリーズ 新世界史』 数研出版、2014年、414頁。

レーニンは死の直前、1922年に共産党書記長になって共産党内で権力を拡大させていたスターリンを危険視し、「スターリンはあまりにも粗暴である。そして、この欠点は書記長の職務にあっては許容できないものになる。」という一通の遺書を残していた。

NHK総合 映像の世紀バタフライエフェクト「スターリンとプーチン」 2022年05月23日放送

他方、トロツキーはロシア革命の英雄であり、軍の指揮官としてレーニンと共に革命を主導し、国民から高い人気を得ていた。

NHK総合 映像の世紀バタフライエフェクト「スターリンとプーチン」 2022年05月23日放送

しかし、スターリンは党の人事権を握る書記長の立場を利用して党中央委員を自らの支持者で固め、トロツキー派を排除していった。

結局、スターリンがこの闘争に勝利し、トロツキーは政府と党の全役職を解任され、1929年に国外へ追放された。なお、トロツキーは1940年に亡命先のメキシコで暗殺されている。

さらに、スターリンはネップ継続を主張する右派を粛清して20年代末には独裁的地位を築いた。

参考:NHK総合 映像の世紀バタフライエフェクト「スターリンとプーチン」 2022年05月23日放送。『新詳 世界史B』 帝国書院、2021年、274頁。『チャート式シリーズ 新世界史』 数研出版、2014年、414頁。『世界史用語集』 山川出版社、2014年、291頁。



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